フェラーリ流血事件~息子の先から汚ねぇ花火~part2~

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決闘

「おや…ここは一体…?」

目を覚ますと勇者は秘密の部屋(という名のラブホテル)の中にいました。

 

洗面所と思われる部屋からシャワーの音がします。

 

ホテルにいったらクールに「先、シャワー浴びて来いよ…。」というのが勇者の夢の一つだったのですが、その夢をかなえるチャンスを逸してしまったことに絶望しながらも、童貞卒業のチャンスに胸躍らせ、息子勃たせていました。

 

お互いにシャワーを済ませると、もう息子はギンギンでした。

今までかつて息子がこんなにやる気になった姿を見たことがない父・勇者は、息子の逞しい一面を嬉しく思うと同時にこれから親離れしていく息子に少し物寂しさを覚えるのでした。

 

「息子よ…。お前ならもう一人でも大丈夫だ…」

 

「お父さん!僕、頑張るよ!(裏声で)」

 

~中略~

 

お互いのアソコを手でいじり、気分も高揚。

いよいよマグルが勇者の息子を口でしようとしました。

 

実は勇者、これまでの毎日欠かすことのなかった座学(AV鑑賞)で、フェ〇チオという前戯に並々ならぬ幻想を抱いていたのです。

 

AVでも本番シーンになると巻き戻してフェ〇シーンを再度鑑賞するくらい大好きでした

無論、フィニッシュは常にフェ〇シーンです。

 

男優、女優さんの熟練の演技力故に勇者は、舐められるというのはそれはそれはもう意識が飛ぶような気持ちよさなのだろうなあと期待に胸を膨らませていたのです。

 

しかし次に勇者を襲ったのは尋常でない「痛み」でした。ペイン。

なんとマグルの歯が動くたび、勇者の息子にあたっていたのです。

 

「いや、指摘しろよ」という方もいるかもしれませんが、当時の勇者は童貞で、相手は手馴れているはずの年上お姉さんでした。

 

「童貞にテクニック面で指摘されたら、このマグルのプライドが傷つけられ、せっかくここまで昂ぶったテンションも萎えてしまうのではないだろうか…それだけはいけない!23年間の血のにじむような努力を思い出せ…。やっとつかんだ千載一遇の卒業チャンスだぞ!」

と考えた勇者は、痛みさえ受け入れ、行為が終わるまで何とかやり過ごそうと考えるのでした。面白い…耐え抜いてやろう。

 

人体でもっとも硬い部位VS我が大学で最も硬い息子(勇社調べ)

 

という聖戦が今始まったのです。

後者が圧勝するかに思われた闘いでしたが、勇者はあることを計算に入れてなかったのです。

スタミナです。

歯はスタミナ切れして柔らかくなることはありませんが、息子は別です。

精神状態や体力で萎えもします。

 

最初は歯と互角の戦いを見せていた勇者の息子でしたが、次第に歯に押されはじめました。

人造人間18号と初めて戦ったベジータの気分でした。

最初はオラついていた息子の姿は今や見る影もなし。

 

息子「殺せ…。早く殺してくれ…。」

 

残ったのは激痛だけでした。

そこから先はもう一方的な展開で、ひたすら息子は痛めつけられていました。

ベジータだった息子は今やセルジュニアに弄ばれるヤムチャになっていました。

 

「グア…ア…」

 

最早声にならない悲鳴だったのですが、マグルは勇者が感じているのだと受け取ったようです。よかったよかった。

 

結局セルジュニアの猛攻に耐え抜き、無事卒業することができた勇者でしたが、事件は翌朝発覚するのでした。

「おお勇者よ…イッてしまうとは情けない。」

 

汚ねぇ花火。先からでるか竿からでるか

竿からでるか

 

無事童貞を卒業し、魔力を失った勇者。

朝マグルと解散し、自宅でシャワーを浴びながら、一戦終えた息子を労っているとある異変に気付いたのです。

 

血が出ているッ…!

 

勇者は焦りました。

女性が初体験で血を流すという事は知っていましたが、男性が初体験で流血するということは聞いたことが無かったのです。

では何故勇者の息子は流血しているのか。

息子は血を流し過ぎたせいか意識を失っていたので、自分で仮説を立て、検証してみました。

 

仮説1.勇者には処〇膜が存在した

体の隅々まで探しました。山崎まさよしがドン引きするくらい探しまわったのですが勇者の体には処〇膜はありませんでした。

 

仮説2.男の子の日だった

考えたら毎日男の子の日だったので、今日に限って流血するのはおかしな話です。

 

仮説3.マグルの歯で切れた

 

思い当たる仮説の中で最も納得できるのがこの仮説でした。

昨日の激しい戦いで勇者の息子は傷ついてしまったのでした。

 

血を流し力なくうなだれる息子…。今にも「愛してくれてありがとう」とか言い出しそうです。

 

勇者があの時勇気を出して指摘しなかったせいで息子がこんな変わり果てた姿に…。

 

勇者は痛みに耐えながら息子を優しく洗い、一日中息子に謝り続けました。

 

「ごめん…ごめんよぉ息子ぉ…

  俺があの時指摘できなかったのは、俺に勇気がなかったからだ!」

 

誠意が伝わったのか息子は機嫌と元気を直してくれたようで、今では元の唯一無二の親子関係に戻ることができました。

 

めでたしめでたし。

 

えー、言いたいことを言わずに我慢し続けると身を滅ぼすよ☆っていうお話でした

 

 

 

 

 

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